今昔物語。

 チェコ 3-2 オランダ。
 前半開始早々にオランダがまず1得点。さらに19分にニステルローイが追加点を挙げて2-0。ここまでは両チーム一進一退を繰り返しつつ、オランダがチャンスを物にしているという展開で、このままオランダが行くのかと思った。本当に。
 オランダの2点目の直後、チェコが前線で粘ってコラーの得点で1点返済。とはいえ前半の間は依然としてオランダペース。…問題は後半に入ってから。まず両チームともファウルが増え始める。嫌な予感がし始める。暫くキーパーのファインセーブもあって一進一退を繰り返していた所にバロシュのびゅーてぃほーなボレーが決まって同点。
 ここで予感が現実に。上手く行っている時は問題ないように見えるオランダの連携が噛み合なくなって、個人の能力(どの選手も高いけど)に頼りがちになる。反面、チェコは組織的に詰めていく戦術を徹底。トータルフットも今は昔か…。
 その後はオランダに退場者が出て一気にチェコペース。度重なる強烈なミドルシュートファンデルサールがセーブして暫く持ちこたえたものの、ついにチェコが逆転。そのままロスタイムでの波乱もなく終了。チェコは現時点で唯一決勝トーナメント進出決定。

 いや、やっぱりチェコいいね。この前日本に負けたのは何かの間違いじゃないかと思う(笑)イタリアvsデンマーク戦でも思ったけど、明確な戦術と目的を持って強力なタレントを揃えた(チェコも相当の面子だけど…)国と伍するチームは好感が持てる。願わくば日本もそういうチームになって欲しいね。以上。