ロボットのいる風景を生きてみたいですか?

 昨日、図書館でのバイトから帰ってテレビを点けてみるとプロジェクトXをやっていた。テーマは地雷探査装置の開発。元々は道路の舗装に空洞が生じていないかを調査する装置を作っていた、小さな町工場が地雷探査装置の開発に着手し、最終的に大小様々な企業を巻き込んで装置を作り上げる、というお話。
 地雷探査装置…と聞いて思い出したのが瀬名秀明「あしたのロボット」[amazon.co.jp]という短編集だった。地雷探査ロボットの話が載っていたなー、という記憶が頭をよぎる。そして思い出しついでに、寝る前にその短編を読んでみた。……涙が。寝る前の、ある種特異な精神状態で読んだからこそ泣いてしまったのかもしれないけど、…涙が。るーるー。せつない。
 作品中の設定も、このプロジェクトXで採り上げられた会社の話を下敷きにしているようで、テレビで映像を見たあとだったから尚更リアルに感じられたのかもしれない。とか思いつつ。やっぱり理系への憧れみたいなものが自分の中にあるのかなー。とか思いつつ。おすすめ。とか思う今日この頃。