遠目系。

 幻影博覧会(1) / 冬目景[amazon.co.jp]を帰りに買って来てさっき読んで…激しく良いです。舞台は大正期の東京、主人公は探偵、助手には謎めいた少女、と聞くと最近よくある感じの設定ではあるけど、冬目景の描く少女像が相変わらず素晴らしいので気になりません。ってこんなこと書いてて大丈夫なんだろうか。…遠い目。
(追記)Amazon用のレビューを書いたものの、本館に書く予定もないのでここに置いておこう。改装したら本館に移すということでー。予定は未定ですが。

 舞台は大正期の東京、主人公は探偵、助手には謎めいた少女…と列挙していくと少々ありがちな感じの設定に聞こえるけれど、冬目景が描くとそれらの言葉から想起される以上に魅力的な世界が立ち現れる。その理由はやはり、彼の描く少女像の魅力にあるように思う。
 決して人とのコミュニケーションが不得手なわけではなく、むしろ物事に対しての知的好奇心は旺盛でとても理知的なのだけれど、どこか影のある少女・真夜。もちろん気心の知れた用心棒代わりの犬を飼っている…と書くとまたまたありがちな感じに。わざとではないんですが…。
 やはり冬目景の作品は実際に手に取って、彼女たちの様々な表情を目にして貰うことがその魅力を伝える一番の方法なのだろうか。というわけで、今すぐ買って読んで下さい。損はしません。…保証もしませんけどね。