Jリーグ・チャンピオンシップの復活?
という記事が数日前のスポニチにでていた。といっても、以前のようにリーグ戦を前期・後期に分けて、その優勝クラブ同士が年間王者の座を懸けて戦うのではなく、日本プロ野球のプレーオフのように、まず年間2位と3位が戦い、その勝者と1位が戦うステップラダー方式を考えているという。
国内サッカーの人気がいまいち伸び悩んでいる(と、少なくともJリーグ事務局が感じている)のに加えて、今年はオールスターの開催が未定(だったはず)なので、Jリーグ主催の華試合でメディアの注目を集め、Jリーグとしての入場料収入*1も確保しておきたいという意図があるのだろう。
……はっきりいってアホである。暑い日も寒い日も晴れの日も雨の日も雪の日(!)も、ただでさえ過密になりがちな日程を乗り越えてつかみ取る1位の座を、3位に終わったクラブに奪われる可能性があり得るとは。じゃあそこにたどり着くまでの34試合はなんなのだと。リーグ戦を勝ち抜いたクラブが、「Jリーグ王者」になれないなんて、ナンセンスにも程がある。
何? 1位になったクラブが、2位、3位のクラブに負け越していることだってあるじゃないか? そんなもの、ほかから勝ち点を奪い損なって、1位になれなかったクラブの力不足である。どこに勝とうが勝ち点は3、引き分ければ1。ひたすらにそれを積み上げて争うのがリーグ戦であって、直接対決だけで決めたいのならJリーグカップ(ヤマザキナビスコカップ)でも天皇杯でも優勝すればいいじゃないか。
とはいえ、Jリーグ側の懸念もわからないではない。そこで、以下を踏まえて妥協案を考えてみた。
それは「スーパーカップの拡充」である。スーパーカップといっても明治乳業のアイスクリームではない*2。今は富士ゼロックスが冠スポンサーをやっているアレのことだ。Jリーグ王者と天皇杯勝者の一発勝負となっているスーパーカップを、その2クラブにJリーグ2位、Jリーグカップウィナーを加えた4クラブ(タイトルが重複したら順次繰り上げ)のトーナメントで、次の年のプレシーズンに開催する。
そうすれば、各タイトルの価値は低下せず、負担もそれほど増えず、野球の開幕前のためメディアの注目も集めやすいのではないだろうか。……まあ、そのためには真冬の夜に凍えながらやるような無駄な代表戦をちょっと減らしてもらわないとダメかもしれないけれど。