ようやく。

 本当にようやく、と言った感じで音楽業界の妄言に反論する数字が出てきた様子。
 WinnyはCDの売上を下げてない?[slashdot.jp]
 ただ、この「ある楽曲のCD販売数とWinnyでのダウンロード件数の間に正の影響も負の影響も見られない」という結果自体は(極論かもしれないけど)実はどうでも良くて、音楽をダウンロードして楽しんでいるPCユーザ層が確実に存在していて、彼らもWinnyで違法なファイルをダウンロードすることが法に反しているということは認識しているであろうという事実に、音楽業界がなぜ注目しきれていないのか。換言すれば「日本の音楽業界はなぜジョブズの真似ができないのか」ということ、それこそが問題だと思う。
 黒船であるiTMSの入港を阻止したければ、それ(iTMSだって完璧には程遠い)より便利かつ安価で可搬性も高い音楽ダウンロード事業を先んじて開始すればよい(もしそうなればMacユーザですら歓迎するだろう)だけなのに、そしてその能力はあるはずなのに、既得権益にしがみ付くばかりで前を見ようとしない我利我利亡者のままでは日本の音楽配信の前途は暗い。