CD輸入権について

 これを自縄自縛と言わずに何と言おうか。音楽業界…いや、音楽「流通」業界は音楽を殺そうとしているとしか思えない──いやいやいや、音楽は殺せない。それは人の心の中にあるものだから。彼らが殺そうとしているのは自分自身、しかしその影響で私達に届く音楽が減ってしまうのは悲しい。それ以上に腹立たしい。ガッデム!

 具体的に何が起きるか(一例)
  1.邦楽CDの海外版の還流防止を目的(=建前)とするCD輸入権の創設
  2.しかし法律上、邦楽CDの海外版も「普通の洋楽CD」も区別はつかない
  3.海外版邦楽CDの還流のみならず日本版のある洋楽CDの輸入も禁止可能
  3.1(日本版のある洋楽CDの輸入禁止措置は、日本版の方が値段が明らかに高く、それだけ儲かるため、これまでの音楽流通業界の動きを見ていれば十分考えられる)
  4.括弧書き内の措置が実施されたとして、並行輸入の減少+それに伴う通常の(=日本版の存在しない)洋楽CDの輸入減少(コストの増大を受けて)
  4.1更に言うと、CDの輸入が税関で全面的に止められる可能性も否定できない
 結論:「聞くことの出来ない」音楽が生じる可能性がある

 きみ達の愛してくれた銀の円盤は死んだ!何故だ!
   ──売っている人間がそれを愛していなかったから、かな。

(参考リンク)洋楽CD輸入盤禁止か(Wiki)