一周目終了。

 『ヨーロッパの政治[歴史政治学試論]』(篠原一)を一周目読了。絶対主義の終焉から第二次大戦の直前までのヨーロッパの政治制度を、一部の先進国に片寄らずにある程度隈無く概観するのに適した本。ただし、各国ごとの通史ではなく時代状況による輪切り形式のため、一読後に縦糸を通すことによって理解が深まるように思う。…というかこれから自分でそれをやらなきゃいけないんですね、はい。
 先に、政治制度の概観、と言ったように制度面の歴史的変遷に焦点を置いているため、単なる歴史書として読むのは多少無理がある。この時期の世界史についてある程度の知識が(高校の世界史くらいで十分かも)要求されている。まあ…この本を手に取る(ことを想定されている)人にとっては釈迦に説法でしょうが。
 試験対策のためだけに読む本じゃないとは思う。もっと早く読んでれば良かった。…これは良書の全てに言えることかもしれないけど。