脱構築のケーキ。

 さて…悩んだあげくカテゴリを[日常]と[book]に決定。
 ジャック・デリダが死にました[asahi.com]。サイードも死んじゃったしね…。大して著作を読んでいる訳でもないけど、思想の一端にであれ触れたことのある人が死ぬ、というのは感慨深い出来事ではある。脱構築は面白い(=理解したい)思想だという思いもあったし。パロールエクリチュールの違いも教えてもらった。これを機に…というのも失礼な話だけど、何か一冊読もうかなー。読むことで追悼しつつ、理解したつもりになりたい気分。
 あ、そう言えば何年か前に、駒場に来るって言う噂もあったっけ。高橋哲哉の現代哲学の枠かなんかで。もし本当に来てれば、通訳を介しての「間接」的なコミュニケーションであれ、「直接」触れることが出来たのだろーか。あれ、そもそも通訳の話す言葉はパロールたりうるのかな。ふむ。

 (追記)「脱構築」というキーワードで色々飛んでみたところ、今日明日の日付でデリダの訃報を報じている日記が10個前後。そのうち約半数が新聞記事の全文引用をしていた。そしてそれに対する感想は1行、あるいは2行。…記事を全文引用する意味はどこに? そういうのが流行りなんだろうか。見出しとしてアンカーを置いて、感想を1,2行、というのなら分かるんだけど。話題がデリダだけにちょっと気になった次第です。

 (追記2)毎日新聞の記事[mainichi-msn.co.jp]には高橋哲哉のコメントがついてた。やはり喪失感は相当なものの様子。…そりゃそうか、先生が死んだ訳だし。
 さて、一冊読むと決めてみたところで何を読もうか…。よし、『たった一つの、私のものではない言葉』[amazon.co.jp]にしようかな。装丁がわりかし好きな感じだし。ということで、忘れないうちに買いに行こう。