生活の中で与えられる語彙の問題かと。

 さて、各所で(?)話題の「大学生の日本語能力低下」[yahoo.co.jp]ですが…まあ記事に採り上げられている例は極端な物を選んだんだろうけど…「憂える」と「懐柔する」の正答が0%って本当ですか。ってこれは「中学生レベルと判定された学生の回答の割合」か。正答率の低い結果から逆に選別してるんだから当然じゃん。大げさに危機感を表現するための数字のマジック…というか子供騙しというか。あー、こんな記事に反応しちゃった自分の日本語力にがっかり感が少し。
 でもこれ、うちの学校でやったらどうなるんだろ。ニュースになるほどひどい結果は出ないと思う(逆にうちの学校でもこれだけ間違う…というのはアリか)けど、法文経教の文系4学部で統計を取ったとして、語彙の系統によっては(もちろんもう少し高級な?語彙にして貰わないと差は出ないだろうけど)有意な差が出たりして。妙に古めかしい漢語はうちと文学部、いわゆる外来語は経済学部、和風な柔らかい言葉は文学部と教育学部、みたいな。まあ先入観バリバリの予想はこれくらいで置いといて……実際にやってみたら散々な結果で、極秘扱いにされて研究室の隅に封印されたりして。
 [追記]えーと、いろいろ巡回してみたところ、記事の中の0%という数字について勘違いしている人が多いような…。なので効果の程はさて置き微力ながら繰り返して書くと、あれは「日本語力が中学生並みと判定された大学生」の「正答率が0%」である、つまり「日本語が使いこなせていない人間」が「どの問題で間違えたか」を表しているだけなので、その数字にばかり注目するのは本質を見失うというか何というか…「中学生レベルの大学生」の割合が増えているという点では確かに憂慮すべき事態ではあると思うけど。