Giornata 0.

 この一ヶ月こっそり準備してきたフィレンツェ6日間一人旅をついに…というわけで成田空港にいます。初成田。さすがクリスマス前の谷間のシーズン、拍子抜けするほど人が少ない。(fig.1)12時過ぎたら少しは増えては来たけど。朝の電車も余裕で座れた。でも荷物重い…台車買っとけば良かった。もう預けちゃったから台車なしで行くけど。大きな移動は東京-フィレンツェだけだし。
 第0日目にして最初のイベントとしては…チェックインカウンターの人がパスポートを見て一言「あ、タメじゃん」…うーん、軽く和んだ。そのおかげで質問もし易かったし。後はとりあえず無事に着けばいいけど…などと思いつつ、出国手続きもあっさり終わって、いよいよ搭乗。Alitalia航空AZ787便ミラノ・マルペンサ空港行き…って確かに窓側って頼んだけど、窓側は窓側でも羽の真横(fig.2)…窓側って外が見たいから座るんじゃないですか。ちなみにミラノからフィレンツェへの乗継ぎ便も羽の横だった。…気楽な感じでやってくれるなアリタリアのお姉さん。乗ってみると空港だけでなく飛行機内の席もかなり空いていて、2人組なら三人掛けの端に、1人ならなんと三人掛けを独り占め、といってもそこはエコノミークラス、前との間隔が狭いのでやっぱり少し窮屈。
 それからミラノまでの12時間のフライトの間は特に何もなく、最初に食事が1回と終わりの方で軽食が1回、間に軽くおやつと飲み物のサービスがあったくらい。ただ、イタリアンを選択した最初の食事での味の濃さが、これからの食事に軽い不安の陰を落としたような…特に冷めるとつらい気が。それ以外の時間は持参したフィレンツェ関係の本を読んだり、目の前の画面でゲーム(…つまらなかった)をしたりして過ごした。ここで誤算だったのは、12時間もあれば3〜4時間くらいは寝られるだろうと思っていたのに、興奮していたのか30分くらいのうたた寝しか出来なかったこと。これが後々響いてくることに…。
 そんな乗客の思惑をよそに、AZ787便は大過なく現地時間の18時(日本時間24時)過ぎにマルペンサ空港着。そして成田のチェックインカウンターで言われた通りに空港のモニターで乗継ぎ便のゲート番号を探して、乗継ぎ用入国手続きへ…と思ったら、ゲート番号がまだ決まっていなかったり。二つあるターミナルのどちらかは決まっていたので手続き上の問題はなかったんだけど、搭乗予定時刻1時間前になるまでゲートが決まらないのは初心者にはちょっと不安だと思います先生。…まあその搭乗予定時刻も守られることはなく、出発予定時刻の5分前にやっと搭乗が開始されるという状態ではあったけど。
 当然、フィレンツェアメリゴ・ヴェスプッチ*1空港に着くのはそれだけ遅れ、ベルトコンベアを流れてくる荷物を受け取ったりそこのモニターがWindowsブルースクリーンを映しているのを撮ったり(fig.3)、バス停の場所を探して見当違いの方向へ歩いている間に22:30発のバスの出発を虚しく見送ることに…。次のバスは1時間後(fig.4)…って23:30だよ。日本時間だと朝の7時半だから、完全に徹夜ペース。もうミラノでの搭乗のあたりからかなり眠い状態が続く。
 流石に独りでは寂しいので、居合わせた日本人のお兄さん2人組に声をかけて一緒に待つことに。彼らは実は前日に到着するはずだったのが、濃霧で飛行機がフィレンツェまで飛ばず、代わりに一日ミラノを観光して来たとのこと。一緒に待ってくれて内心とても感謝していたので、その印に最後の砦(?)だと思って持って来ていた日本の味、ポッキーを一緒に食べる。…もう一袋は悲しくなったときに食べようと思う。
 そのお兄さん2人組(結局名前は聞かなかったし、名乗ってない…名古屋から来たらしい)はアルノ川の向こうに宿をとっているとのことだったので、バスの停留所の先でお互い頑張りましょうと言いつつ別れ、日付が変わるほんの少し前にようやくホテルに到着。たどたどしい英語でチェックインし、疲れた脚に最後の鞭を振るって3階*2の部屋へ…まあ、値段なりかな。でも旅行会社のホテル紹介にあったインターネット回線はないし、テレビは点かない*3ってどう言うことですか。あー、ネットポイント探さなきゃ…とか考えつつ、シャワーを浴びて(そういえばバスタブもなかった)ベッドへばったり。…おやすみなさい。
(LastUpdate:2005/12/16 13:34)

*1:ご存知の通りアメリカ大陸の名前の元になった探検家・商人。

*2:イタリアもグラウンドフロアを階数に入れないので日本式でいうと4階。一度間違えた。

*3:文句を言ったのだが最後まで改善されず…まあ見る暇もなかったしいいけどね。