eclipse now.

 南極での白夜の皆既日食、綺麗だった…。筆舌に尽くし難いとはこのことか。地平線ギリギリに浮かぶ黒い太陽。一際赤く輝くプロミネンスの炎。神話の風景と言っても良いかもしれない。地平線を見つめる視界を、東から西へ移動する月の影。実際にこの目で見れたら…。南極に行くことすらないだろうけど。
 通常なら白く輝く、皆既に迫る一瞬のダイヤモンドリングも、南極で見ると黄色がかって見えて、ちょっと高価なイエローダイヤ。騒いでいたアデリーペンギンも、空が暗くなると静かになったらしい。月と太陽の絶妙の対比が織りなす、地球の生命への一瞬のメッセージ。この一瞬のために、2年もの時間を掛けて準備したNHKに乾杯。良い仕事でした。中途半端に寝ずに、徹夜した甲斐があったというもの。