映像の世紀。

 今日から31日までの間に、NHKスペシャル映像の世紀」の再放送があるらしい。早速(実家のデッキの方が良いので)実家に電話して録画予約をして貰った。いつかDVDを買おうと思う。…と言い続けて3年ぐらい経つ訳だが、なかなか先立つものがなくて…。
 「映像の世紀」を最初に見たとき──1995年だから中学2年生あたり──鳥肌が立ったのを良く覚えている。戦争の、という形容に相応しい20世紀を記録し私達の記憶に刷り込む数々の映像に、あの曲「パリは燃えているか」がシンクロしていく様子に、涙が出そうになって家族の前でバレないように我慢したことも。思えばあのころは知識よりも感性でそれらの「映像と音楽のシンクロニシティ」を捉えていた。今でも、たまに、この先何年過ごしてもそういう気持ちで物事に接することが出来れば、と思う。…結局自分次第なのだが。
 この「映像の世紀」の経験があったから、世界史を物語としてのみ楽しむのではなく、記憶し心に刻む対称として好きになったのだと思う。…というのは格好付け過ぎだろうか。高校、大学と一応進んできて、歴史について学べば学ぶほど──といってもそれ程勉強してはいないが──この気持ちは萎えるどころか強くなっているように思う。まあ、その気持ちが高じて理想主義に傾きがちな所は変えられるなら変えたい気もするけど。それでも、理念なき現実に抗う為の目標としての理想は忘れずにいたい、と思う。
 …と、最後はなんだかとりとめの無い青年の主張みたいな感じになってしまった(笑)けれど、とにかく、これだけの作品を世に送り出し、再放送までしてくれるNHKに感謝したい。
 ちなみに25日、つまりクリスマスの回が「第4集 ヒトラーの野望」というのは出来過ぎな話だろうか(苦笑)