レトロメモリー。

小石川植物園の紅葉

 今日は昨日行かなかった植物園へ。しかも学生はタダで入れるという情報を偶然にも手に入れたので意気揚々と…って毎日散歩ばっかりしてていいんだろうかとも思うけどちゃんと授業には出たので気にしない。
 いつもの帰り道から少しそれて植物園に到着。そして受付で学生証を見せたところ、すんなりと通過。当然の結果なのに少し嬉しい。とりあえず入ってすぐのところにある地図を見て、日本庭園と書いてある方に向かってみることにすると…うーむ、これが公園と植物園の違いなのか、外周の順路沿いはともかく、斜面にはまさに森が。そうは言っても流石に多くの種類の植物が、常緑の葉と紅葉とを交じり合わせながら目を楽しませてくれて…と思いながら歩いていると、植物園の中なのに何故か鳥居が立っているのが目に入る。しかも薄暗くなる方へ道が続いていて、奥にはちゃんと寂れた感じの小さいお社(お稲荷さん?)があった。…なんとなくなむなむ。
 そうして辿り着いた日本庭園は、まあ普通。…前の日に六義園を見たからかもしれないけど。でも、木の生えている斜面を下から半ば見上げる形で庭園とその後ろの森が広がっているので、奥行きは実際よりも広く感じられる気がする。庭園の先に建っている旧東京医学校の本館建物も趣というよりインパク*1があって良し。池の鯉はアグレッシブ。餌を貰えると勘違いしたのか、折り重なるように殺到してくるのが面白いけどちょっと怖い(笑)
 その後は斜面を登って森の中へ。森とはいっても(勝手に言ってただけ)実際に中に入ってみると、適当に間引きされて生育に問題がないように管理されていることが分かる。登った先にある、春は花粉が恐ろしいことになっていそうな植物園最奥部の針葉樹林をさらっと眺めた後、その隣のカリン林を歩いていると、背後で「ぼてっ」という音が。えーと……あ、かりん。とりあえず拾う。鞄にしまう。…よし、何も見なかったし何も拾わなかった。

 カリン(花梨)は、バラ科の落葉高木。その果実はカリン酒などの原料になる。(中略)果実は楕円形をしており黄色で大型、芳しい香りがする。10月頃に収穫される。カリンの果実に含まれる成分は咳や痰など喉の炎症に効くとされ、のど飴に配合されていることが多い。堅いため生食には適さず、砂糖漬けや果実酒に加工される。(後略)
 from Wikipedia 「カリン」

砂糖漬け…一個しかないけどやってみるか。
 という思考はさて置いて、残りの部分を見て回る。紅葉はしていないものの、イロハモミジの並木道は気持ち良さそうに木陰を作っていたし、銀杏(いちょう)の周りでは銀杏(ぎんなん)を拾っているカップルがいた。その並木道の先にはニュートンのリンゴの木と、メンデルのブドウの木が並んで立っていたんだけど…11月ではどちらも元気があるとはいえない様子だった。特にブドウ。がんばれ。最後は様々な植物が分類に従って一株ずつずらーっと並ぶ分類標本園と、江戸当時の薬園の名残である薬園保存園を分からないなりに眺めて、植物園一周探検は終了。
 …実はその後、日本庭園の奥の旧東京医学校本館が総合博物館の分館になっていたので、そこにも入って来たのだけれど、閉館間際でじっくり見られなかった上にデジカメの電池も切れてしまったので、そこについてはいずれ再訪したときに書くことにして、今日はこれで終わり。

*1:二階と一階で紅白に塗り分けられていて、良くも悪くも記憶に残る。