旅の道連れと探索者。

 今週、NHKで放送されていた、BBC制作の「SPACE RACE 宇宙へ 〜冷戦と二人の天才〜」[nhk.or.jp]を消化中なんだけど(ちょうど2話目まで見たところ)、思わず1ヶ月間放置していた日記を書きたくなるくらいおもろい。流石BBC。惜しむらくは、全4回のうち1話目を既に消してしまっていることか。DVDに残すべきだった。CM入らないし。
 アメリカ側のウェルナー・フォン・ブラウンは、元ナチでV2ロケットをロンドンに撃ち込んでた、なんてことは日本の小学生でも知ってるのに、そういえばソ連側の人名は一切知らなかった。いや、人名どころか、スプートニク1号ソ連が先行した、ってことは載ってても、ソ連側の事情なんてほとんど書いていなかったのが、15年前くらいの子供用科学本/雑誌の実情だったように思う。せいぜいスプートニク2号クドリャフカが可哀想ね、という話くらいか。冷戦だったからしかたないけど。そういうソ連側の話が事実に基づいて描かれていて、普通に興味深い。
 そして、元ナチ党員という経歴を嫌ってフォン・ブラウンを排除したアメリカ海軍のヴァンガードロケットが敢えなく失敗、ようやくお鉢がフォン・ブラウンの元へ。そこへやって来た、ジェット推進研究所(JPL)のピカリングと計測機器を担当するヴァン・アレン…ってもしかしてヴァン・アレン帯の人!? おおお。という感じに、小学生くらいのころに科学雑誌(「コペル21」ってまだありますか?)を読んでいた層にクリーンヒット間違いなし。
 ちなみに、この項の題名の「探索者」は、いうまでもなく「エクスプローラー」。そこで「スプートニク」の意味を調べてみたら…と、そういうことですね。最後におまけ。
 ・エクスプローラー1号の模型を誇らしげに掲げる、ピカリング、ヴァン・アレン、フォン・ブラウン[wikipedia.org]
 ・同じ瞬間を別角度から[nasa.gov]